2014年4月20日日曜日

スマートフォンのSDカードの写真データが消えたので復元

知り合いから、悲鳴のようなメールが。
「スマホで撮った大事な写真データが消えてしまった!」

どうも、プリントするようにmicro SDカードを使ってPCに移したりなんだりしているうちに、
大元のデータを削除してしまったらしい。
SDカード自体は破損していないようだが、肝心の写真データがないとのこと。

そのあまりの嘆きように、一肌脱いでみることに。
これまでハードディスクのデータ復旧・復元を試みたことがあるので、その知識を絞りだしてみた。




■状況の確認

1.使用していたスマホはAndroid。
2.写真データを印刷するために、一度スマホからmicro SDにデータを移動。
3.その後、micro SDからPCにデータを移動。
4.そのデータの移動が何故かうまくいかず、色々とデータを触っていてるうちに、スマホにも、micro SDにも、PCにも写真データが無くなった。

→「2」のmicro SDにデータを移動することは正常にできていた(と思う)。
→「3」のPCにデータを移動するのは全部が正常にできていたか自信が無い。

とのこと。
んじゃ、復元するならmicro SDのデータっすね。

知り合いには「それ以上、SDカードを触るな」と厳命。
経験上、いろんな作業をすればするほど、復元は難しくなるので。



■用意するもの

スマホ上でデータの復元ができるのかはちょっとわからなかったので、
慣れている自分のPCを使って、micro SDのデータを復元させることにする。

1.windows PC
2.対象のmicro SDとそれをPCに読み込む機器
3.復元ソフト


[1.windows PC]
PCは、先日SSDに換装して以降、むちゃくちゃ好調の愛機DELL のinspiron 1520
このご時世ながら、OSはWindowsXP。まだまだ現役。


[2.対象のmicro SDとそれをPCに読み込む機器]
実はinspiron 1520は、側面にSDカードを読み込むスロットがある。
ただ今回は対象が「micro SD」。このままだとサイズが合わない。
なので、micro SDを、通常のSDカードサイズにコンバートするアダプタが必要になる。

こんなの。


または、micro SDにも対応したカードリーダーか。

今回は、知人が自分のPCに取り込むように、変換アダプタを持っていたので、
それを使用した。

※micro SDの変換アダプタに関しては、このサイトの説明が丁寧。
microSD-SD アダプターの使い方 スマートフォンの写真バックアップ - カフィネットmicroSD-SD アダプターの使い方 スマートフォンの写真バックアップ - カフィネット






ちなみに、私の環境ではこのmicro SDは、Eドライブとして認識されている事を確認。
この後、復元ソフトをインストールするので、念のためにmicro SDは外しておく。
※あまり頻繁にアクセスしたくないため。


[3.復元ソフト]
次に復旧ソフト。
できればお金はかけたくないので、無料で使える復元ソフトを探す。
で、参考にしたのがこちらのサイト。
無料ファイル復元・データ復旧ソフト一覧 - フリーソフト100無料ファイル復元・データ復旧ソフト一覧 - フリーソフト100
パソコン上で誤って削除してしまったファイルを復元することができるソフトです。ゴミ箱の中を空にしてしまった!大事なファイルだったのに…そんなときにゴミ箱にさえ残っていないファイルを復活させてくれます。 成功率は100%ではありませんが、削除して間もない場合は高い確率で復活させることが可能です。ファイルを削除してしまってピンチのとき・・・一度試してみる価値はあります。


その中で、一番上にあったソフト「Recuva」を試してみることにする。


1.公式サイトからインストーラーのダウンロード

※ 英語だけど頑張る。

◎公式サイトの【ダウンロード】ページ → コチラ


 ダウンロードするのは「Recuve installer」。ファイル名は「rcsetup151.exe」(2014年4月現在)。
 自分PCのどこかわかりやすいところに保存。


2.ダウンロードした「Recuve」のインストール

 保存した「rcsetup151.exe」をクリックして実行。
 言語を選べるので「日本語」を選択。おお、日本語化ができるのか。これは便利。


 その後は指示にしたがってインストール。
 もし PCの再起動などが求められれば、そのまま再起動へ。

 ちょっと忘れてしまったが、もしかすると一緒に「Google Chrome」をインストールしないか?
 的な質問があったかも。知らずに進めるとそれも入ってしまうので、必要なければ外す。
 そのほか、この手のフリーソフトは勝手にウイルスソフトなどを入れてくる可能性があるので、
 それも注意。


3.「Recuve」の実行

 の前に、改めてmicro SDをセット。うむ。Eドライブ。
 で、 Revcubeを実行。以下、その流れ。

ウィザードの開始。気にせず「次へ」。
「起動時に~」のチェックは入れずにいた方が楽かな。
詳しい方は入れても良いけど。


復元するデータの拡張子がわかっていれば、ここで選んでおくと時間の短縮になるかも。
今回は念のために「すべてのファイル」を選び「次へ」。


 復元するmicro SDが「Eドライブ」とわかっているので、
一番下の「特定の~」の「参照」ボタンからEドライブを選択。



 スキャンの種類は「詳細スキャン」が良いので、
「詳細スキャンを有効」にチェックを入れて「次へ」。
ちなみにここにチェックを入れないスキャンだと、今回は復元できなかった。


 「詳細スキャン」は時間がかかる。
micro SDの容量が大きいとそれだけ時間もかかる。ここは頑張って待つ。

ちなみに途中で「キャンセル」を押すと、その時点までの復元データが表示される。
ちなみにちなみに、今回は残り自他館「2時間」と表示されたが、
実際の待ち時間は1時間強くらいだった。まあそんなもの。


スキャンが終わると、「復元できる可能性のある削除されていたデータ」のリストが表示される。

ちなみに写真データなどの場合、データ自体は復元できたとしても、
ファイル名は変わってしまうことが多い。
そうなると、リストの名前だけだとそれがなんのデータかわからず困る。
そういう時は、右上の「高度な設定に切り替え」ボタンをクリックすると、
リストのデータを「プレビュー」できるようになるので便利。ぽち。

 
こんなの感じになる。

「高度な設定」だと右上で「ピクチャ/ミュージック/ドキュメント・・」など
リストの中のデータを種類ごとに抽出できる。
今回は写真データなので「ピクチャ」を選択。
jpegやgifやbmpなどのデータだけがリストに出るようにした。


自分のデータなら何が必要かはここでチョイスできるが、
他人のデータだと何が必要かわからんので、
とりあえず画像データは全部救ってやることにした。

左上の「ファイル名」の左隣のチェックボックスを入れると、
リスト全体にチェックが入る。
その状態で、右下の「復元」ボタンをクリック。

復元先を聞いているので、micro SD(Eドライブ)上ではなく、
PC上のデスクトップにフォルダを作ってやり、そこに復元させる。


4.終了

 とりあえずこれで復元きるデータはすべて復元した。
 この中に必要な写真があるかどうかはわからんので、それは知人に戻して確認してもらう。
 とりあえずの一報では、復元できているらしい。よかった。



■いくつか注意点

・途中、micro SDが、PC上で認識されなくなる現象が何度かあった。PCのせいか、SDのせいか・・。データが消えた理由もはっきりしないが、SDカード自体に問題がある場合もあるので、バックアップを取ることと、新規のmicro SDカードの購入を進めた。

・復元ソフトを使用しても、必ずしも全部のデータが復元できるわけではない。また今回は大丈夫だったが、データが中途半端に壊れて復元されることもあるので注意。

・今回復元にはフリーの「Recuva」を使用したが、 他のソフトを使えばより良い結果が出る可能性もある。有料ソフトも色々ある。うまくいかない場合はこれを試すのもあり。


とりあえず、これで解決かな?








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